Gallery
12月の終わりごろに星を運ぶ姿が目撃されることが多い。季節がら、星を贈り物になぞらえて、クリスマスの名がつけられた。稀に星を人に届けることがあり、幸運を運ぶものという異名もある。 2019
それは冥府の女王のお気に入り。秋深まった新月の夜、深い闇の向こうに煌めきを見つけても、決して近づいてはいけない。優美な見た目とうらはらに気位高く残忍な爪は、獲物を玩び、厭きれば棄てるという。 2019
古くから悪夢を食べると言われる幻獣。悪夢のにおいを嗅ぎ付け、どこからともなく現れては夢を平らげて消える。複雑な体色は悪夢を吸収した色だと言われるが定かではない。 夢食い獏と同時に夢差し獏も現れることが多い。 2019
夢喰い獏に寄り添うように現れ、夢喰いが悪夢を食べきったあと、楽しい夢を与えると言われている。のんびりした性格のため、人の目覚めまでに楽しい夢を差し込みきれないとこもしばしばあるようだ。
成獣でも10cmほどにしかならない。小型のわりに知能が高く、よく人語を理解する。古くは「小さな耳」として諜報活動などに利用された。開いてすぐの薔薇の花弁を主食とする。蜂蜜酒を好むため手懐けるのは容易。体色はさまざまである。
大きくなった夜の海色の翼で夜空を飛び回り、星やオーロラの光を集めて身に纏うようになった。星の光は翼と角に、オーロラの光は鬣にそれぞれ吸収されるようだ。幼生時のように海に潜ることはなく、海辺の崖で過ごしている。 2019
手足のない蛇のような身体に、細く長く巻いた複数の角を持つ。背と尾の葉のようなものは、はためかすものの翼ではないようだ。 性格は温厚だが頑固。強い魔力を帯びたものに巻きつく習性があり、道具箱から離れてもらえないと嘆く魔法使いは少なくない。 2018
春一番に乗ってやってくる。角で桜の花芽に触れ、咲かせては花粉を食べるようだ。桜が咲いてすぐに一斉に散るのは、この生き物が桜の周りを飛び回るせいだと言われている。
炎と水、2つの属性を併せ持つ稀少種。主の魔力を感知し、日々ふたつの力のバランスが変わるという。その性質故に性格も奔放な個体が多い。 打ち消しあう力を持つゆえに短命であることが多く、成獣の姿は記録されていない。 幼体は身体のわりに大きな翼と長い角を持つ。